えりな①(自動車業界/12年目)
1.先輩の仕事
■会社のお客様は誰?そのお客様はどんな悩み・ニーズがある?
お客様:販売店(ディーラー)
悩み・ニーズ:売り上げを伸ばしたい!
■会社は顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?そのサービス提供の中で先輩はどんな役割を担っている?
外資系自動車会社の日本法人なので、自分たちで車をつくっているわけではない。→自動車卸売業(インポーター):海外でつくった車を輸入し、それを販売店に売ってもらう。
会社は、車やその部品を販売会社に売ってもらうためのサービスを提供している。例.カタログ、HPなど
先輩は、顧客満足度をあげるためのお仕事をされている。具体的には、ディーラーの質の均質化やセールスプロセスの強化に取り組まれている。
2.先輩の価値観
■先輩の価値観
多くの人から評価を得る、頑張っただけ稼ぐ、視野を広げる、尊敬する人がいるかが大事、複雑な問題を整理する、感性やクリエイティビティを活かす、家族や日々の暮らしを大切にする
■この仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じるとき
社内外の人からニックネームで呼んでもらえる
→周囲の人と良い関係を構築できている、仕事においても評価されていると考えられる⇒総合的に評価されている!
■あなたの価値観を先輩に見せ「この価値観はこの仕事に向いているかどうか」のアドバイスをもらってください
仕事をはやくて緻密に行う→営業のバックオフィスなど実績のデータとかをを出すような部署は、速さ・正確さが求められるから向いてるのでは。
3.この仕事に必要な能力
■この仕事に必要な能力
自分の頭で考え決断し行動する力、課題を見つけ解決策を練る力、コツコツ粘り続ける力、与えられたものをやりきる責任感、もっと成長しようと努力する向上心、人に可愛がられる・好かれる力
■なぜその力が必要?
自分の頭で考え決断し行動する力
・自分で考えていないと解決策が出せない
・背景や理由などを考えながら行動することが大事
・仮説を立てて検証する→どの仕事にも共通
■大学生活で身についたもので、仕事で活きている力はある?またそれはなぜ身についた?
ホスピタリティ→サークルで身についた。こうしたら全体が良くなるだろう!と考えながら行動していた。
りぶん(大学嘱託職員/課外活動棟管理/2年目)
- 先輩の仕事
- 会社のお客は誰?そのお客はどんな悩み・ニーズがある?
大学と学生。
学生の課外活動は、学生の自主性を育成するという意味でひとつの教育であり、大学は、学生の課外活動をサポートしている。一方で、課外活動はその大学の活動ととらえられることも多く、それらの管理する必要がある。
学生は、自分たちの学生生活を充実させるために課外活動を行う。そのためには、活動場所や活動費の確保などを行わなければならない。 - 会社は顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?
そのサービス提供の中で先輩はどんな役割を担っている?
大学は、課外活動援助として、奨学金制度や課外活動を行う場所の提供を行っている。
先輩は、大学が学生の課外活動場所として建設した課外活動棟の管理を引き受け、学生たちに貸し出している。また、大学に代わって学生たちに対する受付窓口としての業務を請け負っている。
- この仕事で満たされる価値観
- 先輩の価値観
良きサポート・アシスト役になる、仕組みを作る - 仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じる時
課外活動場所の不足は慢性的にある問題で、それから派生する問題はなかなか解決しないが、今は少しずつだが進み始めた、仕組み作りの一歩が踏み出せているという実感がある。
また、日々の業務が回ることは、ちゃんと学生のサポートが出来ているなという実感につながっている。 - あなたの価値観を先輩に見せ「この価値観にこの仕事は向いているかどうか」のアドバイスをもらってください
私の価値観は「良きサポート・アシスト役になる、目の前の人を支援する」なのですが、先輩には、
「一緒に仕事をするなかでも、この仕事には向いているかなと思うな。ただ、君は几帳面な方だから、比較的ゆるゆるやっているこのキャンパスは向いてないかも(笑)」
と言われました。
- この仕事に必要な能力
- この仕事に必要な能力
状況に応じて行動を変える臨機応変さ、与えられたものをやりきる責任感、自分の頭で考え決断し行動する力 - なぜその力に必要?
課外活動棟の受付での仕事で、大学の職員さんたちの目が直接届かないところで仕事をするので、自分一人で問題を解決していかないといけない。
そのために、臨機応変さや仕事をやりきることということが求められる。 - 大学生活で身についたもので、仕事で活きている力はある?またそれはなぜ身についた?
通っていた大学が、それなりに大きな大学で、程よくほったらかしにされる環境だった。だから、自分でやらなきゃいけないことややってみたいことを見つけてやっていかないといけない。
その中で生活したことで、この仕事に必要な能力をつけるのに役立ったのではないか。 - 感想などあれば
いつもアルバイトでお世話になっている先輩にインタビューを行いました。
気さくにお話ししていただいて、私も楽しんでインタビューが出来ました。
いつもの仕事ぶりを評価していただいたのは嬉しかったです!(笑)
かほ①(化学メーカー/6年目)
1.先輩の仕事
■会社のお客様は誰?そのお客はどんな悩み・ニーズがある?
主にアジアの電気メーカー(BtoB)
メインは台湾エリアを担当している。
■会社は顧客に対してどんな商品をどうやって提供している?先輩の役割
携帯、スマホ、PC、テレビ等の中に入っている一部の工程材や部材。
営業の役割は、顧客と自社工場との間に立って商品の企画販売をすること。
基本的にお客様のニーズに合わせてカスタマイズしていく提案型で、決まった既存の商品はあまりない。
2.この仕事で満たされる価値観
■先輩の価値観
頼られる / 優しさや誠実さなど人柄を評価される / 挑戦・冒険する
「日本のものを海外に広めたい」
「まずはやってみないと分からない」
■満たされていると感じる時
はじめはどんなに一生懸命説明しても、誰も動いてくれなかったが、普段からのコミュニケーションを通して、自分を売り、理解してもらうことで動いてもらえたとき。
お客様が成長し、結果的に自社の利益にも繋がったとき。
■アドバイス
チームで頑張る / できないことを克服する
・営業の仕事は一人だけの責任ではないことが多い。いろんな人を巻き込んでやるものなので、是非やってほしい。
・お客様に説明するためには、さまざまな知識が必要になる。勉強は必要だが、やっていくうちに興味は出てくるはずなので、学習意欲が高い人には向いていると思う。
3.この仕事に必要な能力
■能力
自分の頭で考え決断し行動する力 / 人の話や悩みを聞きだす力 / 与えられたものをやりきる責任感
■なぜ必要なのか?
提案営業なので、お客様のニーズを聞き出すことが必要不可欠。またそれを自社工場に作ってもらうためには、ただ説明するだけではなくいかに利益に繋がるかというストーリーを伝えるのが営業の腕の見せ所。
いかに情報を引き出すか、それをどう伝えるか、両者をどう調整するかを自分で考えることが求められる。
■大学生活の経験から
2度の留学経験。自分で求人を探し、アポイントを取り、仕事を探した。
壁にぶつかった時でも、諦めずに行動する力や目的に合わせてアプローチを考える思考は現在も役立っている。
-感想-
メーカーであっても、人と交渉するうえでは(商品だけでなく)やはり人間力が求められるということを再認識しました。
また学生時代にやっておくべきことは?と伺ったところ、「やりたいと思ったことで、実現可能なことは、やっぱりやっておくべき。いろいろな理由をつけてやらない人が多いとは思うけれど、絶対になんとかなる!」とのお答えを頂き、とても印象に残りました。
かな②/治験業界・CRA/2年目
1.先輩の仕事
■先輩のお客は誰?そのお客はどんな悩み・ニーズがある?
お客は製薬会社の製薬部門。
薬は、薬のタネを見つけ、非臨床試験(動物)、臨床試験(人に投与)、国の承認を経てようやく販売される。お客の悩みは臨床試験の際にかかる人件費が高いこと。
■会社は顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?
そのサービス提供の中で先輩はどんな役割を担っている?
臨床試験で必要となるモニタリング業務(CRA)や、その後のデータの集積・解析業務などを、製薬会社から受託している。
他社と比べ、“質”を強みにしている。商品はないため、すべて人の質にかかっている。そのため価格は他社と比べ高い。
2.この仕事で満たされる価値観
■先輩の価値観
頼られる、優しさや誠実さなど人柄を評価される、尊敬する人がいるかが大事、目標達成の手助けをする
■仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じるとき
「目標達成の手助けをする」に関して、まだ達成とまではいかないが、新薬をつくりあげるまでの1つ1つの過程に自分が関わって、少しずつ進展していっているのが感じられ、目標達成まで頑張ろうという気持ちになる。
3.この仕事に必要な能力
■この仕事に必要な能力
自分の頭で考え決断し行動する力、素直に人の話や情報を吸収する力、人の話や悩みを聞き出す力、相手の気持ちを想像し共感する力、もっと成長しようと努力する向上心、人にかわいがられる・好かれる力、つらい時もここから頑張ろうと思えるプラス思考力、困っている人を助ける面倒見力
■なぜその力が必要?
「相手の気持ちを想像し共感する力」について
モニタリング業務の場合、製薬会社から受託し、その内容を病院で治験を行う医者うあ医療関係者に伝える。間に挟まれる立場となるため、どちらの気持ちも理解しようとしなければうまくいかないから。
■大学時代で身についたもので、仕事で活きている力はある?またそれはなぜ身に付いた?
オーケストラという集団の中で演奏会に向けて音楽をつくりあげるという経験をしたため、1つの目標にむかって取り組む力が身に付いた。
★感想
あまり身近な存在ではない治験のお仕事について伺いましたが、大勢の人の気持ちをくみとることがとても重要な職業であり、その力は普段の学生生活でも意識していたらのびる部分だと思うので必要な能力の面では少し身近に感じました。また、専門的な知識が豊富でないといけないなと思いました。
かほ②(アパレル/店長職/3年目)
1.先輩の仕事
■会社のお客はだれ?そのお客はどんな悩みニーズがある?
お客:消費者(学生・OL・外国人観光客)
ニーズ:流行の服が欲しい、自分に似合う服が欲しい
■会社は顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?そのサービ提供の中で先輩はどんな役割を担っている?
・お客様の話を聞いて一緒にほしいものや似合うもを考える
・他社と比べて、アットホーム感を出してることが強み(コンセプトはセカンドホーム)
・オリジナルデザインが多いことが強み
・割と価格帯は高め
・手書きのDMを書いている
・店長としてレイバーコントロール、予算管理も行っている
2.この仕事で満たされる価値観
■先輩の価値観
気心の知れたメンバーに理解される、優しさや誠実さなど人柄を評価される、出来ないことを克服する、挑戦・冒険する、チームで頑張る、良きアシスト・サポート役になる、尊敬する人がいるかが大事、手や体を動かす、ユーモアや笑いがある
■仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じるとき
本社から一番に期待されていることは、売上予算の達成。そのために他のスタッフを教育する。スタッフの接客技術が向上し、全国2位の予算達成率を記録した。その時に「チームで頑張る」価値感が満たされた。
■あなたの価値観を先輩に見せ、「この価値観にこの仕事は向いているかどうか」のアドバイスを貰ってください
私の価値観は「目の前の人を支援する」ですが、「お客様第一の仕事だから、この価値観が活かせるのではないか」と言われました。
3.この仕事に必要な能力
■この仕事に必要な能力
コツコツ粘り強く続ける力、素直に人の話や情報を吸収する力、人の話や悩みを聞き出す力、負けず嫌い力、人にかわいがられ・好かれる力、辛いときもここからがんばろうと思えるプラス思考力
■なぜその力が必要?
狭い職場であるから、素直に上司の話を受け止める能力が必要
負けず嫌いに粘って接客してこそ予算達成につながる
■大学生活で身についたもので、仕事に活きている力はある?またそれはなぜ身に付いた?
ファッションショーのリーダーを経験したことで、チーム全体をまとめる力がついた。
☆感想
本社と消費者をつなぐ仕事の難しさを感じました。ただ数字を追いかけていても売上には繋がらず、目の前のお客様一人一人に共感する力が必要だと思いました。
だい2(百貨店/販売員/5年目)
1.先輩の仕事
■会社のお客は誰?そのお客はどんな悩み・ニーズがある?
お客:自社ブランド製品を購入する人
ニーズ:ファッションを楽しみたい/コレクトしたい/プレゼントしたい
■会社は顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?そのサービス提供の中で先輩はどんな役割を担っている?
サービス:自社ブランド製品の発信/販売
役割:店舗での販売
2.この仕事で満たされる価値観
■先輩の価値観
【承認系】頑張っただけ稼ぐ
【提供価値系】手や体をうごかす/ユーモアや笑いがある
■仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じる時
給与明細を見たときに「今月も頑張ろう」と思える
■あなたの価値観を先輩に見せ、「この価値観にこの仕事は向いているだろうかどうか」のアドバイスをもらってください
【承認系】頑張っただけ稼ぐ→頑張れば稼げるわけではないが稼ぐためには頑張る必要がある
3.この仕事に必要な能力
■この仕事に必要な能力
■なぜその力が必要?
素直に人の話や情報を吸収する力→素直でいることで学びがある
人の話や悩みを聞き出す力→楽しい会話はリピートに繋がる
人に可愛がられる力・好かれる力→気に入られてナンボ
■大学生活で身に付いたもので、仕事で活きている力はある?またそれはなぜ身に付いた?
数多くの人や物事と次々に向き合う力。様々な業界に進んだ友人・知人がいることも大きい。
■感想
某有名ブランドの小売店舗で働く方にインタビューを行いました。
「一喜一憂していたら仕事になんないよ」との言葉が印象的でした。
人の表情や身なりの細部まで気に掛ける仕事でありながらも、自分の心の浮き沈みにはタフでいなくてはならないんだなと学びました。
取材者:だい(3年)