職種×価値観調査

慶應大学商学部牛島ゼミにて、各職種に就く社会人がどのような価値観で仕事を行っているか調査したレポートです。【学生みなさまへ】価値観カテゴリーが1記事に対して複数つけられることが分かったので、複数カテゴリ付けを奥居の方で修正しています!新規登録時は、先輩の価値観を全部カテゴリ付けしてください

ゆま1(PR業界/5年目)

⒈先輩の仕事
■会社のお客は誰?そのお客はどんな悩み・ニーズがある?
・PR=Public Relations=関係を作るコンサル・サポートをする

・お客さん:BtoB(経営者や社長、広報部長、マーケティング部長など)、ケースバイケース!!

・悩みやニーズ:会社自体やサービスが認知・理解されていないなど

・世の中を動かすところに携わっている!

 

■会社は顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?

 そのサービス提供の中で先輩はどんな役割を担っている?

・サービス:ヒアリングやメディアトレーニング(メディアを抽出してリスト化/どういうメッセージ・ストーリーを発するべきかを考えて指導する/模擬記者会見を行うなど)

・会社の強み:創立45年にもなるので、その年月で得た経験やネットワーク、人脈などが豊富であること。→クライアントへの提案の質も上がる。

・個人の強み:採用は中途のみ。各業界での経験や知識を持った人があつまるので、とても多様性があること。

 

⒉この仕事で満たされる価値観
■先輩の価値観
多くの人から評価を得る・できないことを克服する


■仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じる時
1.多くの人から評価を得る:仕事をする上で、社内はもちろんお客さん(クライアント、担当者だけでなく部長や社長からも)評価されることが大切。お金に見合うorそれ以上の成果を出すことで評価される。

ある外資系の会社で、日本に認知されていない状態であり、メディアにも取り上げられず会社もビジネスも評価されないというクライアントの悩み解決するため、メディアがくいつきそうな切り口を考えて話を出したら週間ダイヤモンドの貴社が興味を示した。半年間で30回ほどのインタビューを重ね、12ページもの特集記事をダイヤモンドでは珍しくポジティブに上げてもらうことができた→クライアントの知名度をあげることに成功して、クライアントの本社・日本法人シンガポールの支社などからの高い評価をもらった。この仕事をしたときに価値観が満たされていると感じた。

 

2.できないことを克服する:PR会社のお客さんは様々!!業界もばらばら。クライアントが世の中に広めてほしいと依頼される新しいサービスをそもそも知らないということも多い。契約が決まってからその業界やシステム・サービスについて勉強をして、限られた短い時間の中でインプット→アウトプットをする。(全体像を読み解く力や、教えてくれる人(専門誌の来記者など)を探す力も大切!)こういった仕事をしているのでこの価値観を感じる。

 

■あなたの価値観を先輩に見せ、「この価値観にこの仕事は向いているかどうか」のアドバイスをもらって下さい。
・私の価値観は【できないことを克服する/チームで頑張る/リーダーとして皆をまとめる/自分にしかできないことをやる仕組みを作る】


・PR業界に必要な力は持っていると思う。

チームで頑張る:個人で動くこともあるけれど、ひとつのクライアントに対してチームで動くこともあり、メンバーと自分の関係が築けていることが大事。

自分にしかできないことをやる:私にしかこれはできません!というのをどれくらいの能力と経験として持っているかが大切。

仕組みを作る:日本の広報体制はあんまりしっかりしていないのが現状。マインドを変えていくこと=経営資源の一つだと思ってもらうことが必要で、そのためには仕組みをつくることは大事。



⒊この仕事に必要な能力
■この仕事に必要な能力
素直の人の話や情報を吸収する力・人の話や悩みを聞き出す力・人に可愛がられる好かれる力、情報収集分析能力

 

■なぜその力が必要?

先輩の会社は、ものを売っているわけではなく、形のないもの(サービス)を提供している。コンサルとして問題を解決するためには情報収集する力とそれを分析する力・関係構築能力・人間観察能力が必要になるから。

 

■大学生活で身に付いたもので、仕事で活きている力はある?またそれはなぜ身に付いた?

1.課題を解決する力:少林寺拳法部で、早慶戦に勝つためには?どうやったら強くなれる?どうやったら後輩がもっとうまくなれる?というのを常に考えていたから。ノートにまとめて原因分析をしたり、客観的に見つめたりしていた。今でも、仕事において交渉がうまくいったときとそうでないときのをそれぞれ手帳にメモをしている。

2.人間関係構築力(助け合う力):部活・学制生活全般で。やめようと悩んでいる子がいたり、お互いに助け合い、話を聞き合った。連帯感も学んだ。それは仕事でも生きてくる。

3.体力:部活はもちろん、ゼミ合宿で徹夜で行ったディスカッションや討論などでも体力がついたと思う。ゼミはPRのゼミで、お題が与えられて半年間チームでプレゼンを作るためにディスカッションなども行った。



★感想
PR業界に関して広告系をイメージしていたけれど、実際には全然違ったことに驚きました。またBtoBであるため、わたしたち消費者側からはあまり認知されていないが、企業などにとってとても重要な役割を持っていることがわかりました!

 

★取材者:ゆま