職種×価値観調査

慶應大学商学部牛島ゼミにて、各職種に就く社会人がどのような価値観で仕事を行っているか調査したレポートです。【学生みなさまへ】価値観カテゴリーが1記事に対して複数つけられることが分かったので、複数カテゴリ付けを奥居の方で修正しています!新規登録時は、先輩の価値観を全部カテゴリ付けしてください

まーさ②(IT/システムエンジニア/2年目)

5/23インタビュー実施。

 

1.先輩の仕事

■会社のお客は誰?そのお客はどんな悩み・ニーズがある?

・お客:いろんな業界。(メーカー、保険、銀行などBtoB)

    特に先輩は銀行(インターネットバンキング)を担当。

・ニーズ:顧客を増やすため、新しいサービスを提案した際に、それを実行するためのシステムや方法といった専門知識が必要

 

■会社は顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?そのサービス提供の中で先輩はどんな役割を担っている?

・サービス/商品:他社と比べてより品質の良いシステム。→システムは、固体ではないため、また、お客のニーズによって変わるため、決まったカタチがない

・提供方法:お客からニーズを聞き出し、それを満たしそれ以上の質を持つシステムを組み立て、プログラミング会社に依頼する。そして、完成して戻ってきたシステムをお客に提供する。

・先輩の役割:ニーズを聞き出すのではなく、それをもとに組み立てていく仕事をしている。お客の距離よりも、プログラミング会社との距離のほうが近い。

 

 

2.この仕事で満たされる価値観

■先輩の価値

・気心の知れたメンバーに理解される。

・頼られる。

視野を広げる。

・できなことを克服する。

・チームで頑張る。

尊敬する人がいるかが大事。

・多くの人を変える。

・目標達成の手助けをする。

 

■仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じる時

・インターネットバンキングを利用する全お客に影響を与える、新しいサービスの形成に携わった際に、たくさんの人の目に触れるものに自分が関わっている」という喜びを感じ、また、サービスの形成は「一人でできることではない」ため、みんなで調整・フォローをして「会社の製品」を作っているということを強く実感した。

 

■あなたの価値観を先輩に見せ「この価値観にこの仕事は向いているかどうか」のアドバイスをもらってください

・まーさの望む「働き方」や「評価される人の価値観」がこの仕事と異なるかもしれない。→能力・効率が最も求められる。気持ちや感情ではなく、事実や根拠が大事

・能力や技術が身につくから、自身が成長することの価値観を優先するなら、この仕事でまわりからの影響はとても刺激になる。→価値観の優先順位を考えることは大切。

 

 

3.この仕事に必要な能力

■この仕事に必要な能力

・自分の頭で考え決断し行動する力

課題を見つけ解決策を練る力(ア)

状況を冷静に見る力(イ)

状況に応じて行動を変える臨機応変さ(ウ)

・与えられたものをやりきる責任感

・辛い時もここから頑張ろうと思えるプラス思考力

 

■なぜその力が必要?

(ア)お客のニーズに対して提案をしなければ始まらないから。

(イ)気持ち・感情ではなく、事実・根拠が大事だから。

(ウ)先輩のお客である銀行は、トラブルが発生した場合、まわりへの影響が大きいため、すぐに判断・対応することが必要だから。

 

■大学生活で身についたもので、仕事で活きている力はある?またそれはなぜ身についた?

・さまざまなコミュニティに身を置くことで、たくさんの人の話を聞き、自分の知らないことを知る機会が多かった。→自分が大学で学んできた分野とは全く異なる分野の仕事をしているが、それを楽しみ、吸収することができている。

 

 

★感想

インタビューに応じてくださった先輩は、文学部卒でシステムエンジニアになったため、大学で学んだこととは関連のない仕事をしています。そういった選択肢について考えたことがなかったので興味深かったです。「視野を広げる」という価値観を追求できているのだと感じました。

私も、価値観の優先順位や、「理想の自分と、現実の自分(環境・状況)」について考えたいと思いました!

 

今回も私がインタビューしたのは女性の方なので、上記の質問に加えて、以下の質問もしてみました。

 

■女性としての観点から、どうしてこの仕事を選んだのか?

・結婚して出産して、仕事をやめるという可能性も考えて就活をした。

「長く働くかどうか」と考えるのは大切。先輩はエリア総合や事務職は考えていなかった。

・長く働くのではなく、若いうちに短期的に密度高く自分が成長できる仕事を選んだ。

 

★取材者:まーさ(商3)