その ②(物流(陸運)/3年目)
- 先輩の仕事
■会社のお客は誰?そのお客はどんな悩み・ニーズがある?
外資・国内新興中小の家電メーカーに対して、「アフターサポート体制を構築する」お手伝いをしているそうです。「修理を担当していて、メーカーで働いてるみたい」とおっしゃっておられました。物流業界ってただものを運ぶだけではないんですね。
なぜこんなにサービスを拡大するのか。それは「エンドユーザー視点」で物事を見ていくと、物流会社が請け負った方がコストや時間が抑えられるからです。具体例は次の問いを参照。
■会社は顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?
他社と比較した強みとしては、「すべての領域をグループの経営資源を活用し、一気通貫でサービス提供が可能」だということだそうです。
例えば、
コールセンターA社、修理会社B社、製品保管会社C社
配送会社D社…のように、複数の会社に委託していた業務を物流会社に依頼し、ワンストップで提供できる。コールセンターから修理品の回収、修理、製品保管まで、他社にはない幅広いサービスが可能です。
②この仕事で満たされる価値観
■先輩の価値観
「頼られる」「チームで頑張る」「複雑な問題を整理する」「目標達成の手助けをする」
■仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じる時
顧客企業によっては、お勤めの会社のグループ企業がチームとなって、総合提案をすることがあります。現状のあたり前を変え、サービスを提供することで、より便利でユーザー・メーカー・貴社のすべてがメリットを享受できるサービスを構築できたとき、上記の価値観が満たされるそうです。
今ある問題の背景、過去を振り返って、立ち返って見抜くという考え方は、実際の仕事で役立ちます。(産業史ってどんなことやってるの?ということを聞かれ、お答えしたため、このような答えをいただきました)
③この仕事に必要な能力
「課題を見つけ解決策を練る力」
「コツコツ粘り強く続ける力」
「◎人の話や悩みを聞き出す力」
「与えられたものをやりきる責任感」
「辛い時もここから頑張ろうと思えるプラス思考力」
■なぜその力が必要?
顧客企業に対して提案するにあたり、現状の課題・問題点を聞きだす力が必要です。
顧客のおかれている状況を知ることが、より効率的なサービスを提案することのスタートになるそうです。
提案営業というタイプになるのでしょうか。
■大学生活で身についたもので、仕事で活きているものはある?
「複数の利害関係人の意見や考えをまとめる」ということ。
■感想
物流会社のBtoBの部門にお勤めの方にお話を伺ってきました。BtoBとはいえ、グループ内のBtoCの企業と連携することも多々あるとのこと。また、物流会社は最近ではいろんなことをやっていて、僕らがイメージする「お客様に荷物を届ける」だけではないってことも分かりました。奥深いですね!
ありがとうございました。
取材者:商学部4年 そのっぱら