職種×価値観調査

慶應大学商学部牛島ゼミにて、各職種に就く社会人がどのような価値観で仕事を行っているか調査したレポートです。【学生みなさまへ】価値観カテゴリーが1記事に対して複数つけられることが分かったので、複数カテゴリ付けを奥居の方で修正しています!新規登録時は、先輩の価値観を全部カテゴリ付けしてください

たけふみ③(医師/耳鼻咽喉科部長/30年目)

5/27インタビュー実施

①先輩の仕事

◼︎お仕事先のお客は誰?そのお客さんはどんな悩み・ニーズがある?

・健康上の悩みがある患者さん

 

◼︎お仕事先では顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?

そのサービスの中で先輩はどんな役割を担っている?

・診察、手術、入院など様々な医療サービス

・問診で患者さんの病名の候補をあげて、直接の診察や会話を通して候補を絞り込んで特定していく。病院の医療スタッフと協力して医療サービスを提供している。

・自身が医療サービスを提供する以外に、部長として診療体制や機器の整備、また教育環境の整備など部下が働きやすい環境づくりをしている。

 

②この仕事で満たされる価値観

◼︎先輩の価値観(承認系)

1つのことを極めて、自分にしかできない事を行うことで自己承認を行う

自分のことを完全には知らない他人からの評価は気にし過ぎない。(自分の納得を得ることが大切!)

・また、家族やプライベートなリラックスする時間も大切にしたい。

 

◼︎仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じる時

・自分にしか出来ない治療で患者さんを救うことが出来た時

└質の高い医療を提供し患者さんに満足してもらうためには他の医師より勉強するしかなく、また勉強のためにお金を惜しんではいけない

 

◼︎あなたの価値観を先輩に見せ「この価値観にこの仕事は向いているかどうか」のアドバイスを持ってください

・年を重ねることで価値観が変わることがあるので自分を決めつけすぎず、価値観が変わることも楽しみながら生きること。

 

③この仕事に必要な能力

◼︎この仕事に必要な能力

・特に「自分の頭で考え決断し行動する力」、他にも「人の悩みを聞き出す力」や「状況を冷静に見る力」も必要。

 

◼︎なぜその力が必要?

・患者さんと向き合って行う仕事なので、話を聞く力や素直に情報を吸収する力も大切だが、手術など想定とは違った状況に遭遇した時にも落ち着いて自分で考えて判断していくことが必要になってくるため。

 

◼︎大学生活で身についたもので、仕事で活きている力は?またそれはなぜ身についたのか。

・大学時代の野球部主将としての経験

・負け越した時にどう次に向かっていくかという現状打破のすべを考えることや、最終回での守備での緊張感などを経験したことで「自分の頭で考え決断し行動する力」を身につけた。

・医師としてどのような場面でも落ち着いて判断するということに活きている。

 

◼︎感想

医師と企業人とではどのように価値観が違ってくるのだろうか。そんな疑問を持ってインタビューをさせて頂きました。

「1つの事を極める」ことは相手との信頼に繋がるというお話がとても印象的で、まずは一生懸命自分の取り扱うものを勉強することで、次にやっと相手に伝えることが出来る。小手先のスキルばかり身につけるのではなく、「自分の頭で考え決断し行動する」ためにも、まずはコツコツと勉強し自分が他の人に負けることのない強みを作っていくことが大切である。

このようなお話を通して、社会人として成長して行くための価値観は医師も企業人も同じであることが分かり、改めて基礎や強みを固めることの大切さを感じました。

本当にお忙しい中、お時間頂きありがとうございました。

★取材者

 商4 たけふみ