職種×価値観調査

慶應大学商学部牛島ゼミにて、各職種に就く社会人がどのような価値観で仕事を行っているか調査したレポートです。【学生みなさまへ】価値観カテゴリーが1記事に対して複数つけられることが分かったので、複数カテゴリ付けを奥居の方で修正しています!新規登録時は、先輩の価値観を全部カテゴリ付けしてください

まーさ①(金融/営業/3年目)

5/20インタビュー実施。

 

1.先輩の仕事

■会社のお客は誰?そのお客はどんな悩み・ニーズがある?

・お客:お金に余裕がある個人。(およそ50~80歳)

・ニーズ:定期預金だけでなく、保険・投資信託外貨預金への適切な運用。また、ファンドラップ・遺言・不動産といった多岐にわたる相談を一か所にまとめる

 

■会社は顧客に対してどんなサービス/商品をどうやって提供している?そのサービス提供の中で先輩はどんな役割を担っている?

・定期預金が満期を迎えるタイミング等に電話でお客にアポイントをとり、それぞれのお客に合った保険・投資信託外貨預金の提案を行う。

・運用はリスクを伴うため、ひとりひとりの契約に関する細かな記録をしっかり残す。

コンサルタント同伴で、ファンドラップ・遺言・不動産などの相談にのる。

 

・提案を「いやだ」と思うお客を切り崩すために、お客が何に興味を持ち、どうサポートすべきかを考え、お客に合う提案をする。→時間をかけ信頼関係を築く。

・1か月ごとに営業の社員ひとりひとりに目標が設定され、結果を数字として残し、会社全体の収益へとつなげる。→会社を1つのチームとしてとらえ、他の支店と競う。

 

2.この仕事で満たされる価値観

■先輩の価値

・多く人から評価を得る。

優しさや誠実さなど人柄を評価される

・チームで頑張る。

自分しかできないことをする

・リラックスできる時間は重要。

 

■仕事をしていて「この価値観が満たされているな」と感じる時

・チームで目標を達成できたとき。

・お客に評価されたとき。→他の人から引き継いだお客が、当初は何も契約をしていなかった。しかし、信頼関係を築くことができ、契約をしてくれたり、他の銀行の預金も移してくれた。そして「担当があなたでよかったわ」と言われた。

 

■あなたの価値観を先輩に見せ「この価値観にこの仕事は向いているかどうか」のアドバイスをもらってください

・「良きサポート・アシスト役になる」「目の前の人を支援する」→事務にも営業にも向いている。

事務:営業がしやくすなるように、大量の書類をまとめていくから。

営業:お客に対して、自分が求められていることは何なのかをお客になりきって考えていくことが必須だから。

 

3.この仕事に必要な能力

■この仕事に必要な能力

・自分の頭で考え決断し行動する力

人の話や悩みを聞きだす力

・相手の気持ちを想像し共感する力

・状況に応じて行動を変える臨機応変さ

・負けず嫌い力

・もっと成長しようと努力する向上心

・辛い時もここから頑張ろうと思えるプラス思考力

 

■なぜその力が必要?

・お客に合う解決策(提案・ストーリー)を考えていくから。

・「この人だったらこう考えるだろうな」というのをつかんでいくから。→慣れると、顔や表情を見ただけで判断できる。

 

■大学生活で身についたもので、仕事で活きている力はある?またそれはなぜ身についた?

・飲食のアルバイトをいくつか経験していたこと。接客の経験から、「初対面の人と緊張せず話す」ことができ、「相手の目を見て話しながら、他の作業を行う」ことができている。

 

(■会社に入ってから身についた力は?)

・決められた時間内に密度の高い仕事をこなすこと。→アポイントの電話をしながら記録をまとめていく、など。

 

★感想

職業の名前を知っていても、仕事内容は実際に社員に聞いてみないと分からないことが多いと感じました。仕事に必要な能力や適した価値観も、その会社という環境・文化に身を置いた人にしか分からないのだと思いました。二人目のインタビューにその違いを感じるのが楽しみです。

 

今回わたしがインタビューした(する)のは、お二方とも女性なので、上記の質問に加えて、以下の質問もしてみました。

 

■女性として観点から、どうしてこの仕事を選んだのか?

・結婚願望があり、仕事を長く続けるつもりはあまりないため、収入面での評価が大きい。

・社会経験として、5年は働きたいと思った。

・子育てが落ち着いたら、パートか再就職をしたい。

 

★取材者:まーさ(商3)